マンガ似顔絵がメインになりつつ1.7m級の家畜オブジェの制作もラストスパート
新聞紙でテクスチャをつける作業に時間がかかりすぎたため途中放棄して屋外で白塗料を塗ります。 この作業は公開制作って感じしますね! 大急ぎで塗って完成 重心がずれて前のめりになっちゃったけど今まででいちばん冒険的だったのでは(主に材料調達が) また大きい家畜を作る機会があれば設計図から改善して挑戦したいです。 滞在中の話もいろいろ ヴィトレで仲良くなったおじさんがお家ランチに招待してくれてガレットと珈琲をいただきました。 余所見しながら適当に作ってるっぽいのにめっちゃ美味しく出来上がってたのがすごかった。 食後の珈琲んとき角砂糖が箱ごとすぎてこんなキロ単位で置いてても湿気へんのが流石ヨーロッパやなあと思いました。真夏でもカラッとしてて暑すぎず表皮が快適。 ちなみにお礼で固形ルーのカレーをご馳走したら口に合わなかったみたいです。 街中には無料バスが走っててちょっと遠くのホームセンターやスーパーでも気軽に行けるのがとても便利でした。 スーパーで肉と乳製品、マルシェで地元野菜を調達して自炊をしました。 主食のパンは数軒あるパン屋でトラディションだけを買って食べ比べたのが長期滞在ならではで楽しかった。 フロマージュブランをヨーグルトと間違えてしばらく食べてたのも面白かった。 常温牛乳がおいしすぎた。 bioのレストランのガレットとクレープも、お庭で食べたお料理も、マルシェで買った甘いやつもカップで供されるシードルも 食べ物の話が尽きないくらい食べ物が美味しいので友達みんなで行きたいくらいです。 ヴィトレを出発してからはスイス経由でイタリアのフィレンツェまで電車を乗り継ぎ遠出。電車で国境を越えられるのが不思議な感覚でした。スイスで何人か降ろされてました。 乗り換えでミラノに降り立った際にはついにロミオの青い空の聖地に来たな!と思いました。時間あれば回りたかった。 フィレンツェでは知人の革職人友達に会って街を案内していただきました。 当たり前やろうけど街によって特徴とか人の気質とか様々で、肌で感じられて良い経験になりました。 そしてやっぱりマクドは要チェック。パニーニがありました。 その後パリに戻って最後の観光散歩と、友人宅でほうれん草とチーズのキッシュを作らせてもらいました。 最初のパリ滞在のときに作ってくれたキッシュがめちゃくちゃ美味しかったので調理実習をリクエストしてたのでした。 大きい冷凍パイシートとか冷凍ほうれん草ペーストがおはぎ状のブロックになってるやつめっちゃ便利だった〜。 日本でも売ってたら教えてほしい。 帰りの飛行機はギャラリーのマダムオーナーのアドバイス通りエールフランスの直行便。 これでロストバゲージ無し! 隣席の紳士がスマートにシャンパンをおすすめしてくれるような快適な空の旅。 約12時間後 私のキャリーケースのうち一つは関空に帰って来ませんでした。直行便is何 そんな1ヶ月間の初海外。関わってくれた皆さまのおかげで大興奮の日々でした。ありがとうございました! また行きたい! 機会大大大募集中です。 公開制作と並行して他にもマンガ似顔絵というのをやってみました。
リアルな似顔絵を描いた経験は授業で描いた自画像以外ないですがマンガっぽく描くなら似てなくても許されそう…というか日本ならではでウケるのでは?!と集客するために捻り出したアイデアでした。 着彩用の画材を持ってきてなかったのでメモ用に持ってきてた無地ノートとなぜか持ってきてた原稿セットに含まれてた黒コピックペンを使いました。 入口に案内を貼ると格段に入ってくれる人が増えました。 元々似顔絵を描いてもらうことに抵抗無さげなお国柄&マンガっぽく描いてもらえるという2点がマッチしたのでしょうか。 描き始めると恥ずかしがることもなくスッとポーズをしっかり決めてくれるのが流石でした。 似顔絵の出来栄えはというとノウハウもないままやっつけ本番でしたが髪型を似せると大体似るような気がしました。 申し訳程度に好きな生き物を聞いておまけに描き添えておきました。 ある夜、 ノートパソコンなどを抱えフリーWi-Fiを求めてマクドに行く前に城前のフェス(夏は週一でステージを組み、バンドを呼んで盛り上がってた。序盤は子どもたちが前列を譲ってもらい楽しんでるが盛り上がってくると大人たちが最前面にて踊り出す)を端っこで眺めてたところ突然暗がりで5〜6人の大人に囲まれ、ついにこの穏やかな街で恐喝?!とめちゃくちゃ警戒したのですが口々に「デッサン?」と言ってるのが聞き取れ、マンガ似顔絵の依頼と判明したのでした。 張り紙をして間もないのに似顔絵と私が認知されてる!と嬉しくなりました。 依頼主は大人のうちの一人に抱っこされてまだ口も聞けない赤子でした。「キミは何の動物が好き?」と聞くと隣のおじさんが「ライオン」と言いました。 私は暗がりで手元を凝視する大人たちに囲まれながら赤ちゃんとライオンを描きました。 単体で自分と同じ背丈の作品を作るのは初めてです。それもやったことない技法と材料で。
設計図を描き、細く切ったダンボールで骨組みを作り新聞紙で皮を貼って肉付けしていく。 手順としてはシンプルだけど実際は思ってた通りには進まず成形中に形が歪んだり、剥がれたり、作品のサイズが大きくなるとトラブルも両手でどうにかできん大きさになることが分かりました。 脚の骨は初期の段階で胴体の骨とくっつけておいたほうが良かったとあとから思ったけどまあそういう気付きがあるのが楽しいところでもありますよね。 ところでヴィトレでマクド(フランスはマクド派やで!)に行ったんですがオーダーが会話無しに出来るのが画期的でした。そして冷たい飲み物に氷が入ってないのはとても良いです。 ポテトにソースがついてくるのも初めて。めちゃ美味しい 後に行ったアメリカのマクドでも着席後に店員さんが来てウエストポーチからいろんな味のジャムをテーブルにばら撒いたことがありました。それはハンバーガー用やと思いますが味はウエストポーチ内での握られ方もしくは店員さんの気分次第なので選べませんでした。 思いつきで作ることにした大きい家畜オブジェ
もちろん材料は持って来てないし、お金もそんなに使えないから現地で調達できるもので…と考えてみました。 新聞紙とダンボールなら張り子的な方法で大きいものが作れるかも!やったことないけど集められる材料でやるしかない! と思いつき、いつもの「未来の自分がどうにかしてくれ」精神でまずは材料を集めることにしました。 街を彷徨き新聞紙とダンボールを探すもなかなか落ちてるもんじゃない。 夕方頃、駅の向こうの坂の上にある工場に辿り着き入口にダンボールが重ねてあるのを見つけ、事情を話し譲ってもらいました。坂の上から日が傾き始めている街を眺めて達成感を味わいました。 新聞紙は無いので集めることに。 知人の友人がちょうどパリから遊びに来てたのでダンボールに「新聞紙ください」と書いてもらいギャラリーの前に設置しました。 すぐにどっさり新聞紙の寄付がありました。この街優しすぎる…。 ヴィトレ在住日本人アーティストの方から糊と白ペンキ、容器なども準備していただきました。 公開制作の準備万端です! 今回の展示の経緯
ヴィトレ在住の日本人アーティストの方から「ヴィトレの活性化のために空き店舗をいくつかギャラリーとして活用するプロジェクトが立ち上がり元ブティックをおさえたので日本人アーティスト何名かで順番に展示していく」というお知らせをいただいたので「楽しそう!」と参加させていただくことになったのでした。 この方にはお家のことや言語のことなど何から何まで本当にお世話になりました。 高校生活が終わるまで人との関わり方が下手すぎて人の優しさに応えるやり方がわからないような不器用すぎる人間だったけど大学から自ら行動することを意識して、言葉を使い始めて人と関わるというのを知っていって、完璧にはなれないけど出来ることを頑張って(主に社交性) 親切な方や素敵な方との積極的な出会いが増えて、そして関われてることが本当にありがたいと思います。 根は引きこもりなのでこれはなんかすごいことなんです。 元ブティックの空き家は大きなアーチ状の窓があってそれだけで日本とは違う雰囲気が感じられました。 私の作品は海外の方から見ると日本的らしいのですがこういう西洋的な雰囲気にも溶け込む静かさが伝わりそうな窓辺で大変うっとりしました。 当初私一人で展示することを考えてましたが、バックパッカー知人のヘアカット、知人の友人でパリ在住のクチュリエのつまみ細工アクセサリー、知人の友人2の木工アクセサリーも合同で展示することになりました。(このあとも増えていく) 知人とあーだこーだしながら作品の配置をし、わりとスムーズに設営完了しました。 しかし 人があまり入って来ない… バカンスシーズンだったのでまだ人は多いほうだろうけども城の吸引力が強すぎて、否、ギャラリーの立地は城前だからむしろ人の流れがあってとても良い場所なのに窓から覗くだけの方がほとんど。 これはこちらの問題だ! ギャラリーって入りづらいしね!何か新たなことをしよう!ということで普段作ってる高さ30cm未満の家畜オブジェを1.7m級で作ることにしました。 パリを発ちラバルで乗り換えヴィトレに着きました。
フランス北西部ブルターニュ地方の都市レンヌの手前です。 初めてのヨーロッパの地方 パリも自然が多いと感じたけどより自然が多くてなんかメルヘンな家が多くて、というか家が長持ちでとんでもない形でも残ってるのがすごい。 一般人の家が大阪城レベルの築年数 ホテルも駅前にありますが石造りの家を綺麗にして一軒まるごと貸しをされてるお家に滞在しました。3階は屋根裏のようなお部屋にベッドが並んでいて天窓付き。朝は天窓からの明かりで起きる最高仕様です。(毎朝目を開けると夜露でキラキラしてる天窓が見えて「うわ…今日もフランスで生きてる」と感動してた) 家の前の駐車場のサクランボを摘んでいいと教えていただいたので早速ボウル一杯分をコンフィチュールにしました。現地の方々は欲深くないようで上のほうにまだたくさん実がありました。フリーサクランボありがたし。 日本から緩衝材を兼ねてレトルト食品を詰めてきたのでそれらとコンフィチュールと現地で購入する食糧で生きる感じです。 パリではモノプリ惣菜と外食に頼ってきた故これからはなるべく自炊で節約です。 2〜3週間ほど住むように滞在するのでどんな食べ物に出会えるか楽しみ 展示のために来たけど現地を楽しんでなんぼですからね! だから搬入作業の前に早速駅前のパン屋さんでデザートを買いました。フランスのパン屋さんはケーキも陳列してるから誘惑が多い 散歩中の犬がチーズ屋さんでおやつをもらえると思ってるくらいに誘惑が多いです。 あとこれも大事なので書いておきますが、ヴィトレは城壁に囲まれたエリアと壁外のエリアがあってお家は壁外、ギャラリーは壁内の城の前にありました。この頃進撃の巨人に大ハマりしてたので毎日ギャラリーに向かう時は1.7m級の巨人の気分でした。 ヴィトレまではTGV(特急列車)で移動
新幹線みたいなもんやろなあって思ってました。 知人が駅構内で飲食物を買ってる間に、荷物の多い私は先に列車に向かい乗っておくことにしました。 しばらく列車の横を歩きながら二等車の入口を探すがドアが無い。列車の全長の半分くらいまで歩いたところでハッとしました。 反対側のホームに入口があるんだと。 やべえやべえうっかりしてたと思いつつ引き返し作品の入った重い荷物(キャリー2、ボストン、肩掛け)を衝撃を与えなさそうなギリギリの速さで引きずり早歩きしてるとベルが鳴った。 まだ発車まで時間あるのに?! なんとTGVという乗り物は発車2分前にドアを閉めるんやと。そして一度閉めたら絶対開けないんやと。 やべえやべえ! これに乗れなかったら1ヶ月間宿も連絡手段も無しにどう過ごすんや!絶対乗り遅れてはならん!と走るも荷物が重い&多すぎて気持ちだけが前進状態 やっと折り返し地点に着いても二等車の入口まではだいぶんあって絶望しながら走った… ホームの中ほどにいる駅員さんが私を見つけて早よ早よ!と大きく手招きするが 「できてたらしてるけどこのスピードが限界ですわ!(大阪弁)」を体現してる私の様子を見かねて少し駆け寄り、ちょうど横にあった一等車の入口に向かって次々と私の荷物と私を投げ込み、その直後にドアが閉まりました。 やべえ… 駅員さんの腕力に感謝いたします。 知人は二等車で私を探してました。すみませんでした。合流しました。 という感じでTGVは新幹線と全然違いました。 写真はヴィトレの第一印象風景です。 メルヘンでした 散策の前に初日の話なんですが空港からのバスを降りてメトロで宿の最寄りに行く際、メトロの階段が長くて作品を詰めたキャリーバッグ2個&ボストンバッグ1個を踊り場から踊り場まで往復して降ろしてを繰り返してたところ若い男性2人組がふわっと声を掛けて各々キャリーバッグを1個ずつ持って下まで一気に運んでくれたのが衝撃でした。親切が自然すぎて感謝 ;_; 私も困ってる人には手を貸すほうだと思うけど状況によっては余計なことしないほうがいいんかなと固まることがあるのでどういう教育でこんなナチュラルに親切できんだよ…と考えました。 パリで数日過ごしてフランス革命記念日なるものを観てからヴィトレに移動する計画なので毎日散策しました。
パリ自然史博物館の古生物学比較解剖学展示館(24歳までyouth料金で安く入れた)の展示の仕方。 オランジュリー美術館(夕方からは安く入れた)でも思ったけど展示物の間隔が詰まってて質量見応えがすごい。時間と集中力が全然足りなかった。情報量のわりに入場料の敷居が高くなくて学びに親切なのがすごいなあと思いました。 ブローニュの森で歩いて足裏がほてったので草むらに裸足で寝転んで休憩したのが楽しかったな。 ここに向かう時にメトロがやたら混んでて地上に出たら水兵さんっぽい人が歩いてたり飛行機の煙のカスみたいなのが空に見えて、いつのまにかフランス革命記念日イベントは終わってたみたい? 街が騒ついてるようすを感じられたので充分です。 他にも蚤の市ではフランス語で値切りをし(日本語ではむしろやらんのに)、singing birdという鳥のパーツを使った精巧な鳥の鳴き声オルゴールの木製版(チープな鳥付き)を見つけて即購入したり、メトロで改札を出る際に前の人が閉まる扉を手で押さえて「続け!」とジェスチャーをし次々と無賃乗車する人の波に乗って電車ごっこみたいな列になったり、Monoprix(モノプリ)というスーパーマーケットでチーズやらサラダを買い込んでサクレクール寺院の芝生で夜ピクニックしたり。 夏なので日没が遅くて長い時間散策できるのが良かったな。 ところでMonoprixのprixをプリックスって読みたくなるんですけどどうですか。 うちではgrand prix(グランドプリックス)とか言ってます。 もう10年前になるのですが振り返りで書き綴っておきます。
大学卒業後、教職には就かず丹波の窯元の住み込み手伝いでサバイバル生活をして下山後も精力的に作家活動をしたいと動いていた頃、フランス北西部の街Vitréでの展示の機会をいただき初めて海外に行きました。 春の個展中、フランスに行くことをマダムなオーナーに話すと「飛行機を乗り換えるときにロストバゲージするかもしれないから直行便にしておきなさい」と助言をいただきエールフランスの直行便チケットを買いました。 知人にもそのことを話すとちょうどバックパッカーの計画中だったようで「じゃあ2ヶ月後パリで待ち合わせしよ!1ヶ月一緒に行動しよ!」ということになりました。彼女は幼少期イギリスに住んでたこともあって英語ができるので一緒にいてくれるのはめちゃくちゃ心強かったです。私の英語は中高のテストで毎度65点くらいのレベルで発音は日本です。 知人の友達がヨーロッパのあちこちにいるようなので訪問もかねてパリ→ヴィトレ展示→イタリア→パリという旅程になりました。 初めての1人飛行機、海外、スマホは持ってなかったので迷子にならないよう事前にめちゃくちゃ計画を立てました。知人との待ち合わせは私の宿の前、時間も決めて完璧でした。 そして7月当日、いよいよシャルルドゴール空港に到着。 日本語皆無の世界。 パリ市内までロワッシーバスというのが出てるらしいのでそれに乗りたかったのですが見つからない。全部ディズニーランド行き。どうしても人に聞くしかないと思い恐る恐る近くを通った女性に声をかけたら自分でも何を言ってるかわからないが英語を話し、通じ、乗り場を教えていただけました。運転手さんに運賃を払う際に(初めての外貨)あたふたしたらそこも同じ感じでクリアしました。すごい 滑走路の側にうさぎがいるシャルルドゴール空港からハイウェイへ、そして窓からの眺めがテレビでしか見たことない街並みになってきて思ってたより建築物が背高くてゴツくていよいよ海外に来ちゃったな!という気持ちと待ち合わせ時間から随分過ぎてる焦りとでドキドキしました。 〜待ち合わせから何時間も過ぎたのに知人は宿の前で待ってくれていました。 子曰く「大体時間通りには着かんと思うから」 2ヶ月かけて日本からエジプトなどを経由してフランス入りした知人と私では旅の経験値が違いすぎました。もう今からは安心です。宿は違うけど昼間は一緒に行動できるので! しかし子はミッションを課せられました。 「PAULっていうパン屋のクロワッサンが美味しいから明日朝ご飯に買ってみたら」 それが上の写真です。フランス語を使いました。 今までで一番思い出深いクロワッサンの画像を出せと言われたらこれに限ります。 そしてめちゃくちゃ美味しかったです。 パンってこんなに美味しいんや?!と驚きました。マジで 過去のブログを貼っておきます。
http://thuileri.blog.fc2.com 学生の頃から書いてていちばん日記みたいな感じ Twitterに書くようになってあまり長く考えを書けなくなっちゃって あかんなと思ったので これからはここに投稿していこうかと。 |