散策の前に初日の話なんですが空港からのバスを降りてメトロで宿の最寄りに行く際、メトロの階段が長くて作品を詰めたキャリーバッグ2個&ボストンバッグ1個を踊り場から踊り場まで往復して降ろしてを繰り返してたところ若い男性2人組がふわっと声を掛けて各々キャリーバッグを1個ずつ持って下まで一気に運んでくれたのが衝撃でした。親切が自然すぎて感謝 ;_; 私も困ってる人には手を貸すほうだと思うけど状況によっては余計なことしないほうがいいんかなと固まることがあるのでどういう教育でこんなナチュラルに親切できんだよ…と考えました。 パリで数日過ごしてフランス革命記念日なるものを観てからヴィトレに移動する計画なので毎日散策しました。
パリ自然史博物館の古生物学比較解剖学展示館(24歳までyouth料金で安く入れた)の展示の仕方。 オランジュリー美術館(夕方からは安く入れた)でも思ったけど展示物の間隔が詰まってて質量見応えがすごい。時間と集中力が全然足りなかった。情報量のわりに入場料の敷居が高くなくて学びに親切なのがすごいなあと思いました。 ブローニュの森で歩いて足裏がほてったので草むらに裸足で寝転んで休憩したのが楽しかったな。 ここに向かう時にメトロがやたら混んでて地上に出たら水兵さんっぽい人が歩いてたり飛行機の煙のカスみたいなのが空に見えて、いつのまにかフランス革命記念日イベントは終わってたみたい? 街が騒ついてるようすを感じられたので充分です。 他にも蚤の市ではフランス語で値切りをし(日本語ではむしろやらんのに)、singing birdという鳥のパーツを使った精巧な鳥の鳴き声オルゴールの木製版(チープな鳥付き)を見つけて即購入したり、メトロで改札を出る際に前の人が閉まる扉を手で押さえて「続け!」とジェスチャーをし次々と無賃乗車する人の波に乗って電車ごっこみたいな列になったり、Monoprix(モノプリ)というスーパーマーケットでチーズやらサラダを買い込んでサクレクール寺院の芝生で夜ピクニックしたり。 夏なので日没が遅くて長い時間散策できるのが良かったな。 ところでMonoprixのprixをプリックスって読みたくなるんですけどどうですか。 うちではgrand prix(グランドプリックス)とか言ってます。 もう10年前になるのですが振り返りで書き綴っておきます。
大学卒業後、教職には就かず丹波の窯元の住み込み手伝いでサバイバル生活をして下山後も精力的に作家活動をしたいと動いていた頃、フランス北西部の街Vitréでの展示の機会をいただき初めて海外に行きました。 春の個展中、フランスに行くことをマダムなオーナーに話すと「飛行機を乗り換えるときにロストバゲージするかもしれないから直行便にしておきなさい」と助言をいただきエールフランスの直行便チケットを買いました。 知人にもそのことを話すとちょうどバックパッカーの計画中だったようで「じゃあ2ヶ月後パリで待ち合わせしよ!1ヶ月一緒に行動しよ!」ということになりました。彼女は幼少期イギリスに住んでたこともあって英語ができるので一緒にいてくれるのはめちゃくちゃ心強かったです。私の英語は中高のテストで毎度65点くらいのレベルで発音は日本です。 知人の友達がヨーロッパのあちこちにいるようなので訪問もかねてパリ→ヴィトレ展示→イタリア→パリという旅程になりました。 初めての1人飛行機、海外、スマホは持ってなかったので迷子にならないよう事前にめちゃくちゃ計画を立てました。知人との待ち合わせは私の宿の前、時間も決めて完璧でした。 そして7月当日、いよいよシャルルドゴール空港に到着。 日本語皆無の世界。 パリ市内までロワッシーバスというのが出てるらしいのでそれに乗りたかったのですが見つからない。全部ディズニーランド行き。どうしても人に聞くしかないと思い恐る恐る近くを通った女性に声をかけたら自分でも何を言ってるかわからないが英語を話し、通じ、乗り場を教えていただけました。運転手さんに運賃を払う際に(初めての外貨)あたふたしたらそこも同じ感じでクリアしました。すごい 滑走路の側にうさぎがいるシャルルドゴール空港からハイウェイへ、そして窓からの眺めがテレビでしか見たことない街並みになってきて思ってたより建築物が背高くてゴツくていよいよ海外に来ちゃったな!という気持ちと待ち合わせ時間から随分過ぎてる焦りとでドキドキしました。 〜待ち合わせから何時間も過ぎたのに知人は宿の前で待ってくれていました。 子曰く「大体時間通りには着かんと思うから」 2ヶ月かけて日本からエジプトなどを経由してフランス入りした知人と私では旅の経験値が違いすぎました。もう今からは安心です。宿は違うけど昼間は一緒に行動できるので! しかし子はミッションを課せられました。 「PAULっていうパン屋のクロワッサンが美味しいから明日朝ご飯に買ってみたら」 それが上の写真です。フランス語を使いました。 今までで一番思い出深いクロワッサンの画像を出せと言われたらこれに限ります。 そしてめちゃくちゃ美味しかったです。 パンってこんなに美味しいんや?!と驚きました。マジで |